過酷な長時間勤務
店長になると給料が増えて権限も大きくなり仕事にやりがいが出てくる。しかし、それと同時にプライベートの時間が全く無くなる。
朝の7時30分~25時まで毎日働きづめだった。
用事は隙間時間にこなす
1日中の勤務にくわえ、休みも全くなかった私は自分自身の用事を済ますことも困難だった。独身だったので特に大事な用事はなかったのだがそういう問題ではなかった。
特に困ったのが当時付き合っていた彼女とのデート。日帰りの旅行すら連れて行ってあげる事が出来ず、いつも彼女から不満の文句を言われていた。
しかたないので「ご飯に行ってくる」と主任に店を数時間任せ、彼女とのデートの時間を作った。それでも彼女の不満はなくならなかったので買ったばかりのスカイラインを彼女専用にして納得してもらった。彼女が大の車好きでよかった。
夜中の1時くらいに仕事が終わり、すぐに寝たいのだがそこから彼女とドライブデートを2時間ほどした。なので
いつも寝不足でフラフラの状態だった。
家に帰るのもしんどい
そんな寝不足な日々が続き、だんだん自宅に帰る事も面倒くさくなった。社員寮は歩いて15分くらいで近いのだがその時はすごく遠く感じていた。そしてある日しんどさが頂点に達し、
パチンコ店の更衣室で寝てしまった。
布団は無かったが、椅子を4つつなげてベット代わりにした。しんどすぎて体が痛いとか寒いとか全く感じなかった。とにかく気持ちよかった。
3日に1回は更衣室で寝る生活。しかし、朝店員が早く出社して泊まっている事がばれてしまった。
そして部長の耳にも入り呼び出された
「お前、仕事ばかりしてないで家に帰れよ!」
と部長に怒られた。私は
「泊まる原因はお前やんけ!勤務時間を見直せよ!」
と言いたかったがヘタレなので心の中で叫んだだけだった。